AIでイラストを作ってみたいけれど、どこから始めればいいか分からない。そんな悩みを抱えている方は意外と多いのではないでしょうか。

2025年現在、専門知識がなくても、誰でもAIを利用して簡単にイラストを制作できる時代になりました。
この記事では、AIを利用してイラストを制作する方法と、おすすめのツールをご紹介します。

AIイラストとは？基本から解説

AIイラストとは、人工知能が文章の指示をもとに自動でイラストを生成する技術です。
たとえば「桜の木の下で本を読む女の子」と入力すれば、その場面を描いたイラストが数秒から数分で完成します。

従来のイラスト制作では、絵を描く技術や高価なソフトが必要でした。

しかしAIイラストなら、思い描いたイメージを言葉で伝えるだけで、プロ級の作品が生まれます。
ブログの挿絵、SNSの投稿画像、オリジナルキャラクターの制作など、活用方法は無限大です。

特に注目したいのは、多くのサービスが無料で提供されている点です。
まずは気軽に試してみて、自分に合ったツールを見つけることから始めましょう。

無料で使えるAIイラスト生成ツール7選

数あるサービスの中から、おすすめのAIツールを7つピックアップしました。

それぞれの特徴と使い方を解説します。

1. YouCam画像編集ツール

YouCam画像編集ツールの最大の魅力は、日本語で指示を出せることです。
英語が苦手な方でも、思い通りのイラストを作れます。

登録時に5クレジットが無料でもらえ、1枚あたり2クレジットで生成できます。
アニメ風、水彩画風、浮世絵風など28種類のスタイルから選べるので、用途に応じて使い分けられます。

特に人物イラストの精度が高く、「黒髪ロングの女子高生、教室で勉強している」といった具体的な指示にも正確に応えてくれます。

スマホアプリ版のYouCam AI Proでは、生成したイラストの髪色を変えたり、背景を差し替えたりする編集機能も充実しています。

2. ChatGPT

ChatGPTは、対話形式でイラストを生成できるのが特徴です。
最新のGPT-4oモデルでは、チャット画面で直接画像を作成できるようになりました。

無料プランでも1日3回まで利用可能で、「もう少し明るい雰囲気にして」「背景に虹を追加して」といった修正依頼も会話の流れで伝えられます。

複雑な英語を覚える必要もなく、普段の言葉づかいで指示できるのが便利です。

ただし、生成される画像の著作権については利用規約を確認する必要があります。
商用利用を考えている方は、事前に規約をチェックしておきましょう。

3. ImageFX（Google） 

ImageFXは、写真のようにリアルな画像生成が得意です。Googleアカウントがあれば誰でも無料で使えます。

最新のImagen 3というAIモデルを採用しており、特に日本人の表情や仕草の再現度が高いと評判です。
生成した画像の一部だけを修正する機能も備わっているので、「髪型だけ変えたい」「服の色を変更したい」といった細かい調整も可能です。

正方形だけでなく、横長や縦長など様々な縦横比で生成できるため、SNSの投稿やブログのヘッダー画像など、用途に合わせて最適なサイズを選べます。

4. Microsoft Designer 

Microsoft Designerは、Microsoftアカウントでログインすれば利用できる画像編集アプリです。
1日15回まで高速生成が可能な「ブースト」機能が無料で使えます。

DALL-Eという高性能なAIモデルを搭載しており、指示の意図を正確に理解して画像化してくれます。
たとえば「夕暮れ時の海辺で遊ぶ子供たち」という抽象的な指示でも、情景豊かなイラストを生成してくれます。

スマホアプリ版もあり、生成した画像に文字を入れたり、背景を削除したりする編集機能も充実しています。ビジネス資料やプレゼンテーションの素材作りにも活用できます。

5. SeaArt 

SeaArtは、毎日150スタミナが追加され、月に約4500枚もの画像を無料で生成できる大量生成に向いたサービスです。

シンガポールの企業が運営しており、アジア系のイラストスタイルが豊富です。

多機能で、画像の高画質化、背景削除、動画生成まで可能です。
ただし、使用するモデルによっては商用利用に制限がある場合もあるので、利用前に各モデルの説明を確認することが大切です。

6. Grok2（X） 

X（旧Twitter）で使えるGrok2は、SNSとの連携が抜群です。
Xのアカウントがあれば無料で利用でき、生成した画像をそのまま投稿できます。

チャット形式で「夜空を飛ぶドラゴン」のような指示を出すと、すぐに画像が生成されます。

無料版では右下に小さな透かしが入りますが、SNSでのシェア程度なら問題ありません。

最近追加されたEdit Image機能では、アップロードした画像を編集することも可能になりました。自分の写真をアニメ風に変換したり、背景を変更したりできます。

7. PixAI.Art 

PixAI.Artは、アニメスタイルのイラストに特化したサービスです。
ログインすると毎日6〜7枚分のクレジットがもらえ、ミッションに参加すればさらに追加されます。

15種類以上のアニメ風スタイルから選べ、人気アニメのキャラクター風のイラストも作成可能です。
ラフスケッチ機能もあり、下書きから完成イラストまで一貫して制作できます。

ゲーム感覚で楽しめる要素が多く、毎日ログインして少しずつイラストを作りためていくのに向いています。

アニメファンやイラスト投稿サイトで活動したい方におすすめです。

AIイラストの作り方・実践ガイド

実際にAIイラストを作る手順は、どのサービスでも基本的に同じです。
ここでは、YouCam画像編集ツールを例に説明します。

まず、サービスにアクセスしてアカウントを作成します。メールアドレスとパスワードを登録するだけで、すぐに始められます。

次に、作りたいイラストのイメージを言葉にします。これを「プロンプト」と呼びます。「春の公園でベンチに座る老夫婦」のように、場面や登場人物を具体的に描写しましょう。

プロンプトを入力したら、イラストのスタイルを選びます。
リアル風、アニメ風、絵画風など、目的に合わせて選択してください。

最後に生成ボタンをクリックすれば、数秒から数十秒で完成です。

より良いイラストを作るコツ

理想のイラストを生成するには、プロンプトの書き方が重要です。
まず、「赤いドレスを着た金髪の女性、バラ園、夕方、笑顔」のように、要素要素をカンマで区切ると認識されやすくなります。

また、多くのサービスでは、括弧で囲むことでその要素の重要度を示せます。
「青い瞳の少年、（大きな翼）、雲の上」とすれば、翼が印象的なイラストになります。

最後に、品質を指定する言葉を追加しましょう。「高画質」「詳細な描写」「プロ級の仕上がり」といった抽象的な言葉を加えると、より精密なイラストが生成されます。

よくある失敗と対処法

AIイラストでよく起こる問題が、手や指の描写です。
指が6本あったり、不自然な形になったりすることがあります。

この場合は、「手を背中に隠している」「ポケットに手を入れている」といった指示で回避できます。

また、横顔や斜めの角度で顔が不自然になる問題も発生しやすいです。
「正面を向いている」「カメラ目線」といった指示を加えると改善されます。

全身を描く場合は、顔が小さくなりすぎて表情が分からなくなることがあります。
これは「上半身」「バストアップ」といった構図指定をすると、表情豊かなイラストが作れます。

AIイラストの商用利用と著作権について

AIイラストを仕事や販売に使いたい場合、著作権の確認が欠かせません。
各サービスで規約が異なるため、利用前に必ず確認しましょう。

たとえば、Adobe Fireflyは著作権的に問題のない画像のみを学習データに使用しているため、商用利用も安心です。
一方で、無料プランでは透かしが入るサービスもあり、そのまま商用利用はできません。

生成したイラストを販売する場合は、オリジナリティを加えることが重要です。

プロンプトを工夫したり、複数の画像を組み合わせたり、後から編集を加えたりして、独自性を出しましょう。

販売プラットフォームとしては、イラスト投稿サイトやストックフォトサービスがあります。
ただし、AIで生成した作品であることを明記する必要がある場合も多いので、各サイトの規約を確認してください。

まとめ

AIイラストの作り方と、2025年最新の無料生成サービスについて解説してきました。

今回の記事のポイントをおさらいしましょう。

• 無料で使える高品質なAIイラスト生成サービスが豊富にある
• 日本語対応のツールも増え、英語が苦手でも問題なく使える
• プロンプトの書き方のコツを覚えれば、思い通りのイラストが作れる

まずは気になったサービスを一つ選んで、実際に触ってみることが大切です。最初は思い通りにいかないかもしれませんが、何度か試すうちに必ずコツがつかめます。AIイラストで、あなたの創造力を自由に表現してみてください。

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